自分は感情がすぐ顔に出るようで、人から

眉間にしわよせているから怒っているのかとか、

口をとがらせて何をすねているのだとか、聞かれる事がある。

自分で自覚しているのは、舌が子供なので、甘いのか辛いのか酸っぱいのか

分からないような味の食べ物や香りを楽しむような食材が苦手で

そういったものを口にした時は何も言葉を発さずとも『うえっ』って

顔はしてしていると思うし、嬉しい時はめっちゃクチャ笑顔ではあると思う。が、

きわめて平常心の時にもそういわれる事があって心外である。

人に不快感は与えないよう、自分では常にニコニコしているつもりである。

難しい顔をしている時は、漫画のネタを考えている時かもしれないではないか。

それに漫画家はな、怒っている顔を描くとき作家の顔も怒ってるし、

笑い顔を描くときの作家は笑っているもんなんだ。

漫画描いている人が近くにいたら見てみ。キャラと同じ表情してるから。




と、漫画でも感情を表現することは大変大事な作業である。


怒りにしても、顔に血管のマークを描くだけでなく、キャラの性格に合わせて

激しければ物に当たるとか拳を振り上げるとか言葉にせずとも表現できるし

静かな怒りであれば、表情は変えずに紙を握りつぶすとか、ボールペンをバキッと

割ってしまうとか表現できる。

更にモノローグをつければ効果的になる。


例えば、

ケーキ屋さんでお姉さんがショーケースのケーキを見定めている。

買うケーキが決まったので店員さんに注文しようとしたら、横入りのおばさんが

買おうと思った1個しかないケーキを買ってしまった。

そのおばさんの後ろで悔しくて泣いているお姉さん。


このエピソードに

『どれにしようかな、どれもおいしそう。あ、これ1個しかないけどこれにしよう』

『あッ!!あたしのケーキ!ケーキ、カムバッーク!!』

というモノローグをつけるだけで分かりやすい場面が出来る。

このモノローグは、とっても便利だが使いすぎると感情や思考の説明なので

読者はしっかり読んでくれない。

モノローグが3ページくらい続くと読むのを諦める。

漫画家を目指している人とかの原稿を見るともうずーっと何ページも

モノローグの人とかいる。


性格付けなもので、心の持ちようもある。

『もう1個しかない』

『まだ1個もある』

ネガティブなのかポジティブなのかでだいぶ違ってくる。

悲しい事があったのにその裏で笑顔でいるとか、学校では陰キャラだが

学校を離れると全然違う顔になったりとか、そういうのはあまり描きたくないかな。


自分にはない、全く違うキャラクターを動かすのは本当に至難の業である。

「普通は、こうじゃん?」とは絶対にいかない。


だけどバイオリニストがいきなり鳥貴族でアルバイトをするようなリアルなのに

突飛な発想はあまりない。


基本は自分が描きたい理想の世界なので妄想がほとんどだとは思うが

自分の中であり得ない、とかなっちゃうとそれより先に話が進展していかない。

これ面白いか?となっちゃう。一筋縄ではいかない。

なんだか抽象的で自分で何が言いたいかよくわからない文章になってしまった。




とにかく松本は、なかなか動いてくれんので毎回苦労しているんだ・・・


DSC_0367